冬のキャンプ場にだけ流れる“静かな時間”
冬のキャンプ場に足を踏み入れると、まず感じるのは「音の少なさ」です。
風が木々を揺らす音、遠くで薪が割れる音、そして自分の足音。
それ以外はほとんど何も聞こえない。
この静けさが、冬キャンプの魅力そのもの。
そして、その静けさの中で味わう“おでん”は、他のどんなキャンプ飯よりも心に沁みる。
焚き火の前に座り、ゆっくりと酒を飲みながら、
鍋の中でコトコトと音を立てるおでんを眺める時間。
それは、日常では味わえない贅沢なひとり時間です。
なぜ冬キャンプで「おでん」が最強なのか
冬キャンプでおでんが選ばれる理由は、単に温かいからではありません。
実際に何度も冬キャンプをして感じたのは、“おでんは時間を楽しむ料理”だということ。
• 煮込む時間がそのまま癒しになる
• 焚き火との相性が抜群
• 酒と合わせると無限に楽しめる
• ひとりでも寂しさを感じない
特に「煮込む時間」が冬キャンプと相性抜群。
寒い夜、焚き火の前でゆっくり温まっていく鍋を眺めていると、
自然と心が落ち着いてくる。
料理というより、“儀式”に近い時間です。

【準備編】冬キャンプのおでんは“持っていく段階”で勝負が決まる
冬キャンプでおでんを作るとき、実は現地での調理よりも
事前準備のほうが重要です。
① 具材は「下処理済み」が絶対に楽
冬のキャンプ場で大根を下茹でするのは、正直しんどい。
だからこそ、家でやっておく。
• 大根は下茹で
• たまごは茹でて殻をむく
• 牛すじは下処理済みを買う
• こんにゃくは切っておく
これだけで現地のストレスが激減します。
② 出汁は“濃いめ”に作って持っていく
冬の外気は味を薄く感じさせるので、
家庭より少し濃いめの出汁がちょうどいい。
ジップロックやボトルに入れて持っていけば、
現地では鍋に入れるだけでOK。
③ 鍋は「深型ソロクッカー」が最適
浅い鍋だと具材が踊らず、味が染みにくい。
深型のクッカーなら、少量でもしっかり煮込める。

【調理編】焚き火の前で作る“キャンプおでん”のコツ
焚き火でおでんを作るとき、火力が安定しないのが難点。
でも、それを逆手に取ると“キャンプならではの味”になる。
① 直火ではなく“焚き火台の端”に置く
焚き火の中心は火力が強すぎて、すぐに煮立ってしまう。
おでんは煮立てると味が落ちるので、
焚き火台の端でじっくり温めるのが正解。
② 具材は「固いものから順番に」
キャンプでは時間管理が難しいので、
順番を守るだけで味が安定する。
1. 大根・たまご
2. こんにゃく・厚揚げ
3. 牛すじ・さつま揚げ
4. はんぺん(最後に入れる)
③ 酒を少しだけ入れると“キャンプの味”になる
日本酒をほんの少しだけ入れると、
焚き火の香りと混ざって驚くほど旨くなる。
これは家庭では再現できない、冬キャンプだけの特権。

【過ごし方編】ひとりキャンプ酒場の夜を“最高”にする演出
おでんが煮えるまでの時間こそ、冬キャンプの醍醐味。
この時間をどう過ごすかで、夜の満足度が大きく変わる。
① ランタンの灯りは“弱めの暖色”が正解
明るすぎると雰囲気が壊れる。
暖色の弱い光が、酒場のような落ち着いた空気を作る。
② 音楽は焚き火の音を邪魔しない程度に
冬の夜は静けさが魅力。
音楽は小さく、焚き火の音を主役にする。
③ 酒は“熱燗”か“ホットワイン”
おでんとの相性が抜群で、
体の芯から温まる。
④ 写真・カメラで“夜の記録”を残す
冬キャンプの夜は、写真にすると驚くほど雰囲気が出る。
湯気・焚き火・ランタンの光が重なる瞬間は、まさに“ひとりキャンプ酒場”の世界。

【まとめ】焚き火とお酒と、1人おでん──これだけで冬の夜は完成する
冬キャンプは、派手な料理や豪華な道具がなくても楽しめる。
むしろ、シンプルな料理ほど“冬の静けさ”と相性が良い。
焚き火の前で、ゆっくり煮えるおでんを眺めながら飲む酒。
それだけで、日常の疲れが溶けていくような感覚になる。
焚き火とお酒と、1人おでん。
この組み合わせは、冬キャンプの夜を最高のものにしてくれる。
