はじめに:冬キャンプの“見えない敵”は湿気だった
冬のキャンプといえば、澄んだ空気と静かな夜を楽しめる最高のシーズン。
しかし、そんな魅力の裏に潜む落とし穴が「寝袋の湿気問題」です。
「朝起きたら寝袋がしっとり濡れていて寒かった…」
「結露で寝袋が冷たくて眠れなかった…」
そんな経験、ありませんか?
今回は、私自身の失敗談を交えながら、冬キャンプで寝袋を湿気から守るための具体的な対策を紹介します。
なぜ寝袋が濡れるのか?原因を知ろう
① 結露による外側の濡れ
• テント内と外気の温度差で、テント内側に結露が発生。
• 寝袋がテントの壁に触れていると、そこから水分を吸ってしまう。
② 自分の呼気・汗による内側の湿気
• 寝ている間にかく汗や呼気の水蒸気が、寝袋内にこもる。
• 特にダウンシュラフは湿気に弱く、保温力が低下しやすい。

実体験:寝袋が濡れて寒さで目覚めた夜
ある冬のソロキャンプ。気温は−2℃。快適温度-5℃のダウンシュラフを使っていたにもかかわらず、夜中に寒さで目が覚めました。
原因は、寝袋の外側が結露で濡れていたこと。さらに、インナーを使っていなかったため、内側もじんわり湿っていて、保温力が著しく低下していたのです。

冬キャンプでできる寝袋の湿気対策5選
① インナーシーツを使う(吸湿+保温)
• コットンやフリース素材のインナーを使うことで、汗や湿気を吸収。
• 洗濯も簡単で、寝袋本体の汚れ防止にも◎。
② 寝袋をテントの壁から離す
• 結露がついたテント壁に寝袋が触れないよう、コットやマットで底上げ。
• 特にワンポールテントでは、壁との距離に注意。
③ 寝袋を毎朝しっかり乾燥させる
• 起床後すぐに寝袋を広げて、風通しの良い場所で干す。
• 日が当たる場所なら、裏返して両面を乾かすのがベスト。
④ 通気性の良いテント設営
• ベンチレーターを開けて、空気の流れを確保。
• スカート付きテントでも、少し隙間を作ると結露軽減に効果あり。
⑤ 湿気を吸うアイテムを活用
• 除湿シートやシリカゲルを寝袋の足元に入れておくと効果的。
• 荷物に余裕があれば、新聞紙を丸めて入れるのもアリ。

【まとめ】
湿気対策で“本来の暖かさ”を取り戻そう
冬キャンプでの寝袋の湿気は、気づきにくく、でも確実に快適さを奪う敵。
せっかくの高性能なシュラフも、湿ってしまえばその性能を発揮できません。
今回紹介した対策は、どれも簡単に実践できるものばかり。
特に「インナーシーツ+朝の乾燥」は、私自身も毎回欠かさず行っているルーティンです。
「朝までぐっすり眠れた!」
そんな冬キャンプを実現するために、ぜひ湿気対策を取り入れてみてください。

