〜寒さと孤独に震えた夜から得たリアルな教訓〜
はじめに:冬のソロキャンプは甘くない
「静かな自然の中で、焚き火を眺めながら熱燗をすする」
そんな理想を胸に、初めての冬ソロキャンプに挑みました。
しかし現実は…甘くなかった。
寒さ、準備不足、孤独感。
思い描いていた“癒しの時間”は、まさかの“試練の夜”に。
この記事では、実際に体験した5つの失敗談と、そこから得たリアルな学びをシェアします。これから冬キャンプに挑戦する方の参考になれば幸いです。
失敗①:防寒対策が甘すぎた
「冬用の寝袋があれば大丈夫でしょ」
そう思っていた僕は、3シーズン用の寝袋に毛布を1枚追加しただけで出発。
結果、夜中に寒さで目が覚め、震えながら朝を迎える羽目に。
外気温はマイナス3℃。地面からの冷気が体を奪っていく感覚は、今でも忘れられません。
✅学び:冬キャンプでは“底冷え対策”が命。
• 冬用シュラフ(快適温度-5℃以下)を選ぶ
• 銀マット+インフレータブルマットの二重構成
• 湯たんぽやカイロも必須アイテム

失敗②:焚き火がつかない!湿った薪の落とし穴
現地で購入した薪がまさかの“湿気まみれ”。
火打石で着火しようとするも、全く火がつかず、30分以上格闘。
結局、持参していた固形燃料と新聞紙でなんとか火を起こしましたが、
「焚き火=癒し」どころか、ただの苦行に…。
✅学び:薪は事前に乾燥状態をチェック!
• ホームセンターで乾燥済みの薪を購入して持参
• 着火剤やフェザースティックを準備
• 焚き火台の風防も忘れずに

失敗③:結露で寝袋がビショビショに
朝起きると、テント内の天井からポタポタと水滴が…。
寝袋の表面が濡れていて、体も冷え切っていました。
これは結露によるもの。冬キャンプでは、外気と体温の差でテント内に水滴が発生しやすいのです。
✅学び:結露対策は“換気”と“位置取り”がカギ
• テントのベンチレーションを開けて空気を循環
• 寝袋がテントの壁に触れないよう配置
• 吸湿性の高いインナーシーツを活用

失敗④:ギアの選定ミスで設営に苦戦
「軽量でコンパクトなテントがいい」と思い、ネットで安価なワンタッチテントを購入。
しかし、冬の強風に煽られ、ペグが抜けてテントが飛ばされそうに…。
さらに、グローブを忘れて素手でペグ打ち。手がかじかんで作業効率も激減。
✅学び:冬は“頑丈さ”と“操作性”が最優先
• 風に強いロースタイルのテントを選ぶ
• 冬用グローブは必須(ペグ打ち・焚き火・調理に)
• 設営は明るいうちに済ませるのが鉄則

失敗⑤:食材が凍って調理できず…
「夜は鍋にしよう」と意気込んで持ってきた野菜と肉。
しかし、クーラーボックスの中でカチカチに凍結していて、包丁が通らない…。
結局、レトルトカレーとパンで済ませることに。
✅学び:冬は“保冷”より“保温”が大事
• 食材は保温バッグで凍結防止
• 調理しやすい食材(缶詰・レトルト・乾物)を活用
• 焚き火で温められるメニューを想定しておく

おわりに:失敗は最高のスパイス
初めての冬ソロキャンプは、正直“しんどい”体験でした。
でも、その分だけ自然の厳しさと美しさを肌で感じられたのも事実。
そして何より、失敗を重ねたからこそ、次はもっと快適に、もっと楽しく過ごせる自信がつきました。
これから冬キャンプに挑戦する方へ。
私の失敗が、あなたの成功のヒントになれば嬉しいです。

